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お彼岸

2022/09/14(水)

■お墓参りを無理しないで!

仏事に関わる者として、触れずにいられないテーマの一つが「お彼岸」です。

お彼岸といえば、お墓参り。でも、それを強迫観念に思って無理はしないで!というお話しを今回はします。

■そもそも、お彼岸とは…

まず、お彼岸について簡単にまとめましょう。

ご存知の方も多いと思いますが、お彼岸は春と秋にあり、「春分の日」「秋分の日」が「中日」と決まっています。

それを中心にした1週間が「彼岸」です。覚えやすくていいですね。>

さて、お彼岸について回る「お墓参り」ですが、これは、日本特有の文化だそうです。

周知の通り、春分の日、秋分の日は、昼夜の長さがちょうど半々になる日です。このとき太陽はほぼ真西に沈みます。真西と太陽が重なるとき、西にあるとされる彼岸――極楽浄土とこの世(此岸)がつながると考えられたのですね。

それで、先祖供養をこの時期に行うようになったのです。

■「行楽の建て前」という異説
……が、ここまでは一般的に語られるお話です。

実はこんな仰々しい浄土思想とは別に、「それこそ日本らしい」と言いたくなるような、「お墓参りはお出かけのための建て前」という説があるので、それをちょっとご紹介しましょう。

春分の日、秋分の日の頃を思い出してみてください。>

過ごしやすくて、ちょっと出かけたくなるような気候の頃ですよね? 春なら桜の開花も間近でウキウキする頃ですし、秋は暑さも和らいで、味覚も楽しくなります。

でも、そこは真面目な日本人たち。

春にも秋にも毎年行楽に出かけるのは不謹慎ではないか? でも、出かけざるを得ない名目があるとするなら……。

というわけで、行楽の口実として、お墓参りが風習として広まったというのです。

春の牡丹(ぼたん)、秋の萩にちなむという「ぼたもち」「おはぎ」は、行楽用のお弁当だった、とも言われています。

本当かどうかは不明ですが、ありそうな気もしてきますね。

春分の日は田植えの前、秋分の日は稲刈りの前の、少し気を抜ける時期、というのもちょうど良かったようですよ。

■現代も「お休み」のお彼岸

さて、そんな名残りがあってかどうか、現代でも、春分の日、秋分の日は祝日でお休みです。

連休になることも多く、特に秋分の日は、敬老の日も近くて、「シルバーウィーク」なんて言われたりもしますね。

やはり、多くの人が行楽に出かけるシーズンです。

葬儀社のスタッフとしては、ぜひお彼岸でのお墓参りを推奨したいところですが、「絶対行かなきゃ」と無理することはありません

ご紹介したような、ちょっと不埒な説もあるくらいですから、本当に気軽に、「お出掛けがてら、お墓参りに行こうか」というぐらいで良いのではないでしょうか。

大切なことは、お彼岸やお盆など、年に数回、お墓参りや先祖供養の機会があるということです。

ライフスタイルの多様化している現代ですから、「年に数回の先祖供養」という本質のところだけ大事にして、「行けるときに行く」という、ご自分のペースでのお参りをお勧めします。

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