・お彼岸のご供養
お彼岸にはできるだけ家族そろってお墓参りしましょう。お墓参りに特別の作法はありません。墓石をきれいに洗い、お墓の周囲も掃除して花や線香を手向け、お菓子などもお供えします。そして、合掌礼拝の前に水桶からたっぷりと水をすくい、墓石の上からかけます。水をかけるのもお布施の一つです。また、家庭では仏壇を掃除し、新しい花、それに牡丹餅・おはぎ・お彼岸団子などをお供えします。
♦彼岸法要のはじまり
日本では最初に彼岸法要(讃仏会)が行われたのは今から約1200年前のことで、諸国にあった国分寺の僧侶が春と秋の2回、中日を挟んで前後3日間の計7日間にわたり仏を讃えお経をあげたと伝えられています。それから次第に一般の人にも、お彼岸の法要として供養することが広まっていきました。
♦彼岸会のお寺の行事
お寺では「彼岸会」の法要がお彼岸の期間に営まれます。読経や法話などが行われますので、お墓参りの折にはお寺の彼岸会にも参加してご供養をお願いしましょう。忙しくて時間がない場合でも、本堂のご本尊へのお参りとご住職への挨拶は欠かさないようにしましょう。

♦お彼岸とは?
彼岸という言い方は「到彼岸」を略したものです。これはインドで使われている言葉の一つサンスクリット語の「パーラミター」(波羅密多)を訳した言葉で、文字通り彼岸へ到達するという意味です。彼岸とは悟りの世界を意味し、迷いや苦悩に満ちたこちら側の岸(此の岸)に対して、あちら側の岸(彼の岸)、つまり極楽浄土のことを指しているのです。では、どうしたら極楽浄土の岸へ渡れるのでしょうか?仏教には六波羅密の教えというのがあります。
「布施」 他人へ施しをすること
「特戒」 戒を守り反省すること
「忍辱」 不平不満を言わず耐え忍ぶこと
「精進」 精進努力すること
「禅定」 心を安定させること
「智慧」 真実を見る智慧を働かせること
こうした徳目は本来なら毎日心がけるべきなのですが、日ごろは忙しくてなかなか実行できないのではないでしょうか。そこで、せめて春と秋、年2回くらいは実践しようというのが、お彼岸法要の意味です。お彼岸には、ご先祖様のお墓参りし、感謝と冥福を祈ると共に、六波羅密の教えを実行したいものです。
♦夕日を拝めば浄土を拝む?
お彼岸は年2回、春分の日と秋分の日を中日にして営まれますが、中日には太陽が真東から出て真西に沈みます。そこから、この夕陽を拝むということは、西方にある浄土に向かって拝むことになると言われています。そこで中日に夕日を拝むと特に功徳があると考えられているのです。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われているように、お彼岸が来ると最も過ごしやすい季節になります。

♦春のぼたもち・秋のおはぎ
「ぼたもち」と「おはぎ」は、お彼岸のお供えには欠かせないものです。両方とも、蒸したもち米とアンコの同じ素材で作られる食べ物ですが、季節の花になぞらえて、春の彼岸にお供えするのが牡丹餅で、秋にお供えする場合はお萩と言います。ですから季節感も一緒に味わいながら牡丹餅やお萩をいただきましょう。

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